アロマオイル（精油）を扱っているショップの多さに驚きます。そしてその半数以上が激安の商品ということに驚愕！！例えばアロマセラピストが普通に使用する通常2,000円ほどするグレープフルーツやラベンダーが300円台で販売されています。その「お客様レビュー」を読むと「香りが薄い」という感想・・・「香りがすぐに無くなる!?」

このような粗悪品のショップも『100％天然』『混ざりものなし』とうたっています。

何故、薄いとなるのでしょうか？ここで蒸留方法を説明致します。簡単なので是非読んで下さいね！多くの精油は「水蒸気蒸留法」で得られます。大きな蒸し器に材料となる植物（ラベンダーやローズマリーなど）を入れ、水蒸気で蒸します。蒸気が植物の細胞壁を壊し精油分は蒸気と共にお釜の中に充満します。これをパイプに通し冷却します。蒸気は冷やすと液体になりますので芳香蒸留水としてポタポタと出始めます。2層になっており上にうっすらオイル分（精油）が浮きます。お釜がドラム缶ぐらいで、受け取るものは大きめのビーカーです。こうして精油が抽出されます。とても濃いものと言うことがお分かり頂けましたね。通常このお釜の中の植物は捨てます。ところがこの『一度蒸留に使用したもの』をもう一度蒸留する業者があります。紅茶ティーバックでも1回目は濃く出て、色も香りも味も良いものになりますが、2度3度と使用すると味も香りも薄い「出がらし」です。精油をこの出がらしで取っている業者のものは格安でしょう。廃棄処分の出がらし植物ですから・・・ですが100％植物、混じりものなし、となります。皆さま、ご注意下さい。